2021.07.31 ●厚生労働省は30日、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを公費で行う「臨時接種」に加えることを決めた。原則40歳以上が対象で、米ファイザー製や米モデルナ製の成分へのアレルギー反応が見込まれる人などには40歳未満への使用も認める。
2021.07.30 ●政府は29日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大坂、埼玉、千葉、神奈川の4府県に対し、新たに緊急事態宣言を発令する方針を固めた。宣言の発令地域は東京と沖縄を合わせ、6都府県に拡大する。期間は8月2日から31日で、東京と沖縄の期限は8月22日から31日に延長する。
2021.07.29 ●全国の新型コロナウイルス新規感染者が28日、9500人を超え、過去最多となった。人流が抑えきれない中、東京から都外へ出かける人が増えており、感染拡大が全国に波及する恐れも出ている。旅行シーズンの8月や盆の帰省を前に、警戒感が高まっている。
2021.07.28 ●東京都で27日、新型コロナウイルスの感染者が新たに2848人確認された。1日当たりの感染者は、「第3波」のピークだった今年1月7日(2520人)を上回り、過去最多となった。ワクチン接種が進む65歳以上の高齢者の占める割合が全体の2.7%にとどまる一方、30歳代以下が67.8%を占め、若年層の感染拡大が顕著となっている。
2021.07.27 ●菅首相は26日、広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」を巡る集団訴訟で、国の援護対象区域外にいた広島市などの住民ら84人の原告全員を被爆者と認めた広島高裁判決について、上告を断念する方針を表明した。原告の全面勝訴が確定する。政府は当初、上告を検討していたが、首相が政治判断で急きょ、見送りを決めた。
2021.07.26 ●東京五輪は第3日の25日、柔道男子66㌔級の阿部一二三(23)と妹で同女子52㌔級の阿部詩(21)が共に金メダルを獲得した。競泳女子400㍍個人メドレーは、大橋悠依(25)が4分32秒08で優勝。新種目のスケートボード男子ストリートは、堀米雄斗(22)が初代王者に輝いた。4人はいずれも初優勝で、今大会で日本の「金」は5個となった。
2021.07.25 ●主要20ヶ国・地域(G20)は23日、気候・エネルギー相会合を開き、地球温暖化の抑制に向けた目標値の設定などで合意に至らないまま、即日閉会した。会合で参加国は、クリーンエネルギーの利用促進など58項目については合意した。だが、※産業革命前と比べた気温上昇幅の目的値を1.5度とする。※化石燃料への補助金などを2025年までに段階的に廃止する。の2項目について、中国、インド、ロシアなど5か国が強く反対。
2021.07.24 ●新型コロナウイルスの影響で史上初の1年延期となった第32回夏季五輪東京大会は23日、開幕した。午後8時に東京・国立競技場で始まった開会式で、天皇陛下が開会を宣言された。日本選手団は開催国として最後に入場行進。国際オリンピック委員会(IOC)によると、大会には205か国・地域と難民選手団から選手約1万1000人が参加し、過去最多の33競技339種目に臨む。
2021.07.23 ●東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は22日、開閉会式の演出で主導的な役割を担ってきた小林賢太郎氏(48)を解任したと発表した。小林氏はお笑いコンビとして活動していた当時、第2次世界大戦中のナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)をやゆするセリフをコントに使っていた。都内で記者会見した橋本聖子会長は「外交上の問題もあり、解任した」と説明した。
2021.07.22 ●新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京五輪が、あす23日、開幕する。過去最多の33競技339種目が実施される。開会式に先立って21日、競技が始まり、ソフトボールの日本は豪州に8-1で五回コールド勝ちした。サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)は、カナダとの初戦に挑み、1-1で引き分けた。
2021.07.21 ●中国の習近平政権が、機動部隊による上陸作戦や海上封鎖など、台湾有事を想定した軍事演習を相次いで実施し、中国メディアが連日報じている。台湾と関係強化を進める米国や日本の動きに対するけん制が狙いとみられる。
2021.07.20 ●厚生労働省は19日、「抗体カクテル療法」と呼ばれる点滴薬を、新型コロナウイルス感染症の新たな治療薬として特例承認した。国内で4番目の新型コロナ治療薬となり、軽症者用としては初となる。
2021.07.19 ●政府は来年度、国産の小型人工衛星による観測網の早期構築に向け、企業を支援する取り組みを始める。衛星の撮影データなどをあらかじめ5年分程度買い取る契約を結ぶことで、事業化までの資金調達を継続的にサポートし、世界に対抗できる企業を育成する。100~500㎏程度の小型衛星を群れのように連携させて運用する観測網は、「衛星コンステレーション」と呼ばれる。
2021.07.18 ●菅首相は17日の読売テレビの番組で、新型コロナウイルスのワクチンについて、「10月から11月の早い時期」に希望者全員への接種完了を目指す考えを明らかにした。全人口のうちワクチンを1回接種した人の割合を7月中に5割とする目標も掲げた。
2021.07.17 ●政府が見直しを進めているエネルギー基本計画の原案が16日、明らかになった。2030年度の総発電量に占める太陽光や風力など再生可能エネルギーの比率を、現在の計画の22~24%から36~38%に高める。原子力は20~22%を維持する。再生エネルギーと原子力を合わせ、約6割を二酸化炭素を排出しない「脱炭素電源」にすることを目指す。
2021.07.16 ●新型コロナウイルスの感染拡大が続くインドネシアの日本人駐在員や家族らの帰国を助けるため、日本政府の支援で特別便が運航されることが15日、在インドネシア日本大使館への取材でわかった。大使館が登場希望者を募り、日本航空と全日本空輸が日程調整を進めている。
2021.07.15 ●13日に米コロラド州デンバーで行われた大リーグのオールスター戦で、エンゼルスの大谷翔平はア・リーグの1番・指名打者で先発出場し、初回のマウンドにも立つ特別ルールで史上初の「二刀流」を実現させた。先発投手としては1回無安打無失点で勝ち投手となった。
2021.07.14 ●政府は13日の閣議で、2021年版防衛白書を了承した。米中両国間の競争が政治、経済、軍事の各分野で顕在化していると指摘し、軍事活動を活発化させる中国への警戒感を強く打ち出した。
2021.07.13 ●厚生労働省は12日、「抗体カクテル療法」と呼ばれる新型コロナウイルス感染症の治療薬候補について、19日に専門部会を開き、承認の可否を審議すると発表した。承認されれば、国内で使用できる新型コロナの治療薬としては4例目。軽症者用としては初となる。
2021.07.12 ●政府は、市区町村による新型コロナウイルスワクチンの接種状況を都道府県と共有する。ワクチン不足の市区町村が相次いでいるためで、都道府県が8月以降、市区町村間の配分調整にあたる。全体の少なくとも2割を調整枠として、接種ペースが速い市区町村に手厚く配分する。
2021.07.11 ●東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は10日、1度は観客を入れると公表していた福島県での競技を無観客にすると発表した。東日本大震災からの「復興五輪」の象徴として、全競技の先頭を切って21日に始まるソフトボールや、野球の開幕戦も対象になる。9日深夜、北海道がサッカーの無観客開催を表明している。
2021.07.10 ●政府は、海外渡航者の利便性向上のために導入準備を進めている新型コロナウイルスのワクチン接種証明書について、国内の商業施設などでの利用を想定した運用指針を作成する方針を固めた。運用指針を周知徹底することで、接種証明書を持たない人への差別につながらないような利用を求めたい考えだ。
2021.07.09 ●政府は8日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、東京都に4度目の緊急事態宣言を発令することを決めた。沖縄県への宣言と、大阪府や首都圏3県に適用中の「まん延防止等重点措置」は延長する。期間は7月12日から8月22日まで。                                                                                         ●東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は8日、東京と埼玉、千葉、神奈川の1都3県で行われる五輪競技は無観客で開催すると発表した。
2021.07.08 ●カリブ海の島国ハイチのルヌベリスト紙(電子版)によると、ジョブネル・モイーズ大統領(53)が7日未明、首都ポルトープランス郊外の自宅で、武装した集団から銃撃を受け、暗殺された。暫定首相が声明で明らかにした。モイーズ氏の妻も負傷したという。
2021.07.07 ●河野行政・規制改革相は6日の記者会見で、市区町村向けの米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、8,9月は2週間ごとに1170万回分を配送すると発表した。市区町村の希望量の約3分の1にとどまる7月分とほぼ同じ数量で、自治体側が懸念している供給不足は8月以降も続きそうだ。
2021.07.06 ●静岡県熱海市で起きた大規模な土石流で、市は5日、新たに2人の死亡が確認されたと発表した。土石流に関する死者は4人となった。県と市は、所在が確認できていない64人の氏名を公表し、情報提供を求めた。生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が6日午前に迫る中、現場では懸命の捜索活動が続く。
2021.07.05 ●東京都議選(定数127)は4日、投開票が行われた。自民党は33議席で第1党を奪還したが、大きくのばすことはできず、全員当選を果たした公明党と合わせても過半数(64議席)に届かなかった。地域政党・都民ファーストの会は改選前の46議席から31議席まで減らした。今回の選挙結果が、秋までに行われる衆院選に影響を与えるのは必至だ。
2021.07.04 ●3日午前10時半頃、静岡県熱海市伊豆山で、大規模な土石流が発生した。市によると、多数の住宅や住民らが流され、女性2人が死亡した。男女10人が救出されたが、約20人が安否不明となっている。土石流の規模などはわかっておらず、被害が拡大する恐れもある。
2021.07.03 ●三菱電機が鉄道車両向け空調設備などで不正検査を行った問題で、杉山武史社長(64)は2日に記者会見を開き、引責辞任すると表明した。長崎製作所(長崎県時津町)の従業員30人程度の関与がわかり、「組織的な不正」と認めた。専用プログラムを設けて検査数値を偽装する手口は、1990年に始まったことも明らかにした。
2021.07.02 ●中国共産党の習近平総書記(国家主席)は1日、北京の天安門広場で開かれた党創設100年の祝賀式典で演説した。習氏は、中国を世界第2位の経済大国とした党の歴史的業績を誇示し、一党支配体制を堅持していく姿勢を示した。「いかなる台湾独立のたくらみも断固打ち砕く」とも述べ、中台統一に強い意欲を示した。
2021.07.01 ●東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数は30日、714人に上り、5月26日以来の700人超えとなった。新規感染者数は、読売新聞の集計で30日までの1週間で人口10万人あたり25.6人となり、最も深刻な「ステージ4」(25人)に達した。首都圏で感染拡大(リバウンド)の基調が明確になり、30日に開かれた厚生労働省の助言機関は「東京から感染を波及させないよう、対策の徹底が必要」と警鐘を鳴らした。