2025.06.30 ●国産主力ロケット「H2A]の最終号機となる50号機が29日午前1時33分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。50号機は搭載した政府の地球観測衛星を正常に分離し、打ち上げは成功した。約半世紀にわたり日本の宇宙開発を支えたH2Aは有終の美を飾り、主力ロケットの座は後継機「H3」に移る。
2025.06.29 ●和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」で飼育されていたジャイアントパンダ全4頭は28日、同園を離れ、関西空港経由で返還先の中国に到着した。同園で生まれたメスの「良浜」(ラウヒン)と良浜が産んだいずれもメスの、「結浜」(ユイヒン)、「彩浜」(サイヒン)、「楓浜」(フウヒン)、の4頭。この日朝の開園前、移動用ケージでトラック2台に運び込まれ、スタッフら関係者300人が旅立ちを見送った。
2025.06.28 ●国が2013~15年に生活保護費の基準額を引き下げたのは、健康で文化的な生活を保障した生活保護法に違反するとして、受給者らが国と自治体に減額処分の取り消しなどを求めた2件の訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は27日、減額を「違法」とする初の統一判断を示した。宇賀克也裁判長は「引き下げの判断の過程や手続きに過誤、欠落があった」と述べ、処分を取り消した。受給者側の勝訴が確定した。
2025.06.27 ●日本オリンピック委員会(JOC)は26日、東京都内で評議員会と理事会を開いて役員改選を行い、新会長に東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長を務めた参議院議員の橋本聖子氏を選出した。任期は2年。女性が会長に就くのは初めて。2019年から会長を務めた山下泰裕氏は退任した。
2025.06.26 ●日本郵便(JP)による不適切点呼の問題で、国土交通省は25日、貨物自動車運送事業法に基づき、トラックなどによるJPの貨物運送事業の許可を正式に取り消した。全国の拠点334局で大口顧客からの集荷や近距離局間の運送を担う2500台は、5年後に許可を再取得するまで使用できない。許可の取り消しは同法による最も重い行政処分で、大手事業者では極めて異例。点呼の不備は、少なくとも同法の適応を受けた2007年の「郵政民営化」当時から続いていたとみられる。
2025.06.25 ●米国のトランプ大統領は23日、自身のSNSで、イスラエルとイランが「完全かつ全面的な停戦」で合意したと投稿した。24日には双方の攻撃中止を取り決めた合意が発効したと発表した。ただ、その後も双方による攻撃の応酬があり、緊張は続いている。
2025.06.24 ●沖縄は23日、沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」を迎えた。住民を含む20万人超が犠牲となった地上戦から80年。日米が最後の激戦を繰り広げた沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園では、県など主催「沖縄全戦没者追悼式」が営まれた。
2025.06.23 ●東京都議選(定数127)は22日、投開票が行われた。都議会第1党の自民党は物価高や「政治とカネ」の問題などで議席を大幅に減らし、過去最低にとどまった。一方、地域政党「都民ファーストの会」は31議席を得て第1党に返り咲いた。立憲民主党も議席を伸ばし、議席の無かった国民民主党と参政党は複数議席を獲得した。選挙結果が直後の参院選に影響を与えるのは確実だ。
2025.06.22 ●米軍は現地時間22日未明、イランの核施設を攻撃した。トランプ米大統領はホワイトハウスで演説し「イランの主要な核濃縮施設は完全に壊滅された」と述べ、作戦が成功したと強調した。イスラエルとイランの交戦に米国が軍事介入したことに対するイランの反発は必至で、中東情勢はより混迷を深めることになる。
2025.06.21 ●米国のトランプ大統領は19日、イスラエルとイランの交戦に軍事介入するかどうかについて、2週間以内に判断すると明らかにした。軍事介入の構えを維持しつつ、交渉を通じてイランに核開発放棄を迫るとみられる。米国の軍事介入判断に猶予が生じる中、緊張緩和に向けた外交が活発化している。
2025.06.20 ●オンラインカジノの広告や宣伝を違法とする改正ギャンブル等依存症対策基本法が18日に成立した。政府は海外サイトに誘導するSNS投稿や配信動画への積極的な削除要請に乗り出す。官民を挙げて、違法賭博を社会から排除する対策を複合的に進める必要がある。
2025.06.19 ●日本製鉄は18日、米鉄鋼大手USスチールの買収手続きを完了させたと発表した。日鉄はUSスチールの普通株100%を取得し、完全子会社化した。買収総額は141億㌦(約2兆円)と、日鉄にとって過去最大の投資案件で、1年半にわたり日米の外交問題に及んだ買収劇が終幕した。
2025.06.18 ●右肘手術からのリハビリを進めていた米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が16日、1年10か月ぶりに投打の二刀流でプレーした。本拠地でのパドレス戦で、エンゼルス時代の2023年8月23日以来、ドジャースでは初めての公式戦登板を果たした。
2025.06.17 ●日本と韓国の国交正常化60周年に合わせ、在韓国日本大使館主催の記念式典が16日、ソウルで開かれた。韓国の李在明(イ・ジェミヨン)大統領は式典に寄せたビデオメッセージで「激変する国際情勢の中で(日韓)両国はともに対応を模索すべき重要なパートナーだ」と述べ、両国の関係強化を進める考えを示した。
2025.06.16 ●米国のトランプ大統領による軍事パレードに抗議するデモ「ノー・キングス(王様はいらない)」が14日、全米約2000か所で行われた。主催者によると推計500万人以上が参加したといい、カリフォルニア州ロサンゼルスでは、デモ参加者と治安当局らが衝突する場面もあった。
2025.06.15 ●日本製鉄は14日、米鉄鋼大手USスチールの買収計画を巡り、トランプ米政権による両社の「パートナーシップ」が承認されたと発表した。日鉄は米政府と国家安全保障協定を結び、USスチールの普通株を100%取得すると説明。一方で経営の重要事項に拒否権を持つ「黄金株」を米政府に発効し、米政府が一定の影響力を持つ枠組みとなる。計画発表から1年半で大型買収が決着する見通しとなった。
2025.06.14 ●イスラエル軍は13日未明、イランの核施設と軍事施設を標的に戦闘機で100か所以上を攻撃したと発表した。イラン最高指導者アリ・ハメネイ師は報復を宣言し、イランからは100機以上の無人機が発射された。中東の2大軍事大国間の武力衝突で、地域情勢が一層混迷するのは必至だ。
2025.06.13 ●インド西部グジャラート州中心都市アーメダバードで12日午後1時半(日本時間午後5時)過ぎ、印航空大手エア・インディアが運航する旅客機が空港を離陸直後に墜落した。同社によると乗客・乗員242人が搭乗していたが、ロイター通信は、墜落現場付近で200人以上の遺体が確認されたと報じた。
2025.06.12 ●米カリフォルニア州ロサンゼルスのカレン・バス市長は10日、不法移民の一斉摘発を巡る抗議デモが過激化している中心部を対象に緊急事態を宣言し、夜間外出禁止令を発令した。バス氏は記者会見で「破壊行為や略奪を阻止するためだ」とは発令理由を説明し、「禁止令を破る者は逮捕、起訴される」と述べた。
2025.06.11 ●小泉農相は10日の閣議後記者会見で、随意契約による政府備蓄米の放出について、20万㌧を追加すると発表した。新たに2021年産を10万㌧ずつ放出する。20年産の放出は初めて。11日から大手小売業者や中小スーパー、米穀店の申し込みを受け付ける。
2025.06.10 ●「ミスタープロ野球」として親しまれ、3日に89歳で死去した読売巨人軍の長嶋茂雄終身名誉監督の告別式が8日、東京都品川区の桐ケ谷斎場で執り行われた。次女の長島三奈さんが喪主を務め、日本シリーズ9連覇を果たしたV9のメンバーや、監督時代の教え子ら96人が参列した。お別れ会は後日、開かれる。
2025.06.09 ●気象庁は8日、九州北部地方(山口県を含む)と四国地方が梅雨入りしたとみられると発表した。九州北部は平年より4日遅く、昨年より9日早かった。前線の北上に伴い、気象庁は同日昼前から夜にかけ、鹿児島県で線状降水帯が発生する可能性があると発表した。
2025.06.08 ●トランプ米政権による関税措置の見直しを求め、赤沢経済再生相は6日、米ワシントンで米側の担当閣僚と相次いで会談した。協議後、赤沢氏は記者団に「議論がさらに進展した」と語る一方、「一致点は見いだせていない」と明らかにした。6月中旬の先進7か国首脳会議(G7サミット)に合わせた日米首脳での合意を視野に、協議を進める考えも示した。
2025.06.07 ●2011年の東京電力福島第一原発事故を巡り、東電株主40人超が旧経営陣に対し、事故対応で生じた損害約23兆円を東電に支払うよう求めた株主代表訴訟の控訴審判決で、東京高裁は6日、勝俣恒久・元会長(故人)ら4人に計13兆円超の支払いを命じた1審・東京地裁判決を取り消し、株主側の請を棄却した。逆転敗訴となった株主側は、判決を不服として最高裁に上告する方針。
2025.06.06 ●ローソンとファミリーマートは5日、随意契約で売り渡しを受けた政府備蓄米の販売を一部店舗で始めた。2021年産を1~2㌔の小分けにして販売し、順次全国に拡大する。セブン-イレブン・ジャパンも今後販売を予定しており、スーパーなどの小売店に続きコンビエンスストアでも流通が本格化する。
2025.06.05 ●3日投開票された韓国大統領選で、左派「共に民主党」の李在明前代表が当選を決め、4日に大統領に就任した。李氏は就任宣誓直後の演説で、「堅固な韓米同盟を土台に韓米日協力を強化する」と述べ、3か国協力を軸にした外交政策を進める考えを示した。
2025.06.04 ●プロ野球、読売巨人軍の選手、監督として活躍し、「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督が3日午前6時39分、肺炎のため、東京都内の病院で死去した。89歳だった。巨人-米大リーグ・ドジャース戦が行われた3月15日、東京ドームで大谷翔平選手と面会し、その翌日に肺炎と診断されていた。
2025.06.03 ●農林水産省は2日、先月19~25日に全国のスーパーで販売されたコメ5㌔・㌘あたりの平均価格が前週より25円安い4260円だったと発表した。値下がりは3週ぶり。備蓄米の流通が広がった影響とみられ、今後も価格低下が続くかが焦点となっている。
2025.06.02 ●大手銀行5行は、6月から適用する住宅ローン金利を発表した。全行が固定型(期間10年)の基準金利を引き上げた。固定金利に連動する長期金利が上昇したためで、上げ幅は0.08~0.2%。契約者の8割前後を占める変動型の基準金利は全行が据え置いた。
2025.06.01 ●トランプ米大統領は、米東部ペンシルベニア州で演説し、日本製鉄と米鉄鋼大手USスチールの提携について「我々は偉大なパートナーを得る」と述べ、歓迎する意向を示した。日鉄はUSスチールの完全子会社化や、米政府との「国家安全保障協定」の締結に向けて最終調整を続けている模様で、トランプ氏は演説後、早期に結論を出す考えを明かした。