2022.10.31 ●韓国ソウルの繁華街・梨泰院でハロウィーン前の29日夜に群衆が将棋倒しになった事故で、ソウルの消防当局は31日現在、事故の死者は155人、負傷者は152人で、死傷者の合計が300人を超えた。中高生も6人含まれる。外国人の犠牲者は、日本人の女性2人を含む14か国26人に上った。
2022.10.30 ●聯合ニュースなどによると、ソウルの繁華街・梨泰院で29日夜、ハロウィーンで集まっていた大勢の人が将棋倒しになる事故が起きた。行政当局は本紙の取材に、少なくとも20人の死亡が確認されたと明らかにした。事故直後は、約50人が心肺停止状態で蘇生措置を受けており、更に増える可能性がある。
2022.10.29 ●政府は28日の臨時閣議で、物価高への対応を中心とする事業規模71.6兆円の総合経済対策を決定した。このうち国の一般会計歳出は29.1兆円、財政投融資を含めた国・地方の財政支出は39兆円となる。前年の経済対策に続く大盤振る舞いで、経済の再生につなげられるかが問われる。
2022.10.28 ●全国の小中学校で2021年度に不登校だった児童生徒が前年度から2割以上増え、24万4940人と過去最多になったことが27日、文部科学省の問題行動・不登校調査でわかった。20万人を超えたのは初めて。小中高校などのいじめ認知件数も最多だった。新型コロナウイルス禍が子供たちの心身や交友関係に影響を与えているとみられる。
2022.10.27 ●厚生労働省は、給与をスマートフォンの決済アプリなどで受け取れる「デジタル払い」を解禁する方針を決めた。入金先のアプリ口座の残高上限は100万円とし、参入する資金移動業者に破綻や不正引き出しなどの際に保護する仕組みの構築を求める。来年4月以降、厚労省が審査の上で参入業者を指定し、手続きが終わり次第、運用が始まる。
2022.10.26 ●那覇市の米軍那覇港湾施設(那覇軍港、56㌶)の移設に関する政府、沖縄県、那覇、浦添両市などの協議会が25日、オンライン形式で開かれ、県側は移設先の浦添市沖に代替施設を造る防衛省の計画案を了承した。今後、日米合意に向けた協議が進む見通しだ。
2022.10.25 ●英国のリズ・トラス首相(47)の後任を決める与党・保守党の党首選は24日、立候補の届け出が締め切られリシ・スナク元財務相(42)が無投票で当選した。英国史上初のインド系で非白人の首相に就く。直近約200年で英国最年少の首相に近く就任する。
2022.10.25 ●山際大志郎経済再生相(54)は24日、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関係が相次いで判明した問題の責任を取って岸田首相に辞表を提出し、受理された。事実上の更迭とみられる。首相は25日に後任を発表し、同日夕に認証式を行う考えを明らかにした。
2022.10.24 ●中国共産党の第20期中央委員会第1回総会(1中総会)が23日、北京で開かれ、習近平総書記(69)の3期目政権が発足した。最高指導部の政治局常務委員7人は、習氏とその側近らでほぼ固められ、習氏の急速な権力集中を鮮明にした。後継候補は置かれなかった。習政権の内外への強硬路線が加速する可能性がある。
2022.10.23 ●中国共産党の第20回大会は22日、北京の人民大会堂で、次期指導部を構成する中央委員205人の選出や習近平総書記(国家主席)(69)の権威を強化する党規約改正案の承認などを行い、閉幕した。習氏は次期中央委員に選ばれ、異例の3期目入りが確定した。23日の第20期中央委員会第1回総会(1中総会)で周氏を総書記とする最高指導部メンバーが選ばれ、3期目政権が始動する。
2022.10.22 ●総務省が21日発表した9月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品を除く総合で102.9となり、前年同月比3.0%上昇した。資源高や円安の影響でエネルギーや食料といった生活必需品の値上がりが目立っており、賃金の伸びが鈍い中で、家計の負担は増している。
2022.10.21 ●先月就任したばかりの英国のリズ・トラス首相(47)は20日、辞任の意向を表明した。看板政策の大型減税が金融市場の混乱を招いた末に撤回に追い込まれ、閣僚の解任や辞任が相次ぐなど、政権の混迷が続いていた。就任約1か月半で首相を辞任することになれば、英史上最短となる。
2022.10.20 ●ロシアのプーチン大統領は19日、ロシアが一方的に併合したウクライナの東・南部4州に戒厳令を敷く大統領令に署名し、上院が承認した。20日午前零時(日本時間20日午前6時)に発行する。ロシアはウクライナ軍の反転攻勢で4州の占領地を奪われる展開が続いており、4州での軍による統制を強めるとみられる。
2022.10.19 ●東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、東京地検特捜部は18日、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)について、大手広告会社「大広」(大阪)側から計約1500万円の賄賂を受け取ったとする受託収賄罪で東京地裁に追起訴した。高橋容疑者の起訴は、紳士服大手「AOKIホールディングス」ルート、出版大手「KADOKAWA」ルートに続き3度目。
2022.10.18 ●岸田首相は17日の衆院予算委員会で、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)について、宗教法人法に基づく「質問権」を初めて行使し、調査を行うと表明した。政府は年内に調査に入る方針だ。首相は高額寄付の被害者救済のため、消費者契約法などを改正する考えも示した。
2022.10.17 ●中国共産党の第20回大会が16日、北京の人民大会堂で開幕した。3期目政権発足が確定的な習近平総書記(国家主席)は党中央委員会報告(政治報告)で、台湾統一について「武力行使を決して放棄しない。あらゆる選択肢を持ち続ける」と宣言し、台湾への関与を強める米バイデン政権と台湾の蔡英文政権を威嚇した。習氏は米国を念頭に核抑止力を強化する方針も示し、今後も強国・強軍路線を突き進む考えを鮮明にした。
2022.10.16 ●円安・ドル高が止まらない。14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は一時、約32年ぶりの円安水準となる1㌦=148円80銭台をつけた。政府・日本銀行が9月22日に円買い・ドル売りの為替介入を行った直前から3円近く円安に振れ、150円も視野に入ってきた。
2022.10.15 ●いずれも国立の東京工業大学と東京医科歯科大学は14日、2024年度中をめどに単一の新大学に統合することなどを織り込んだ基本合意書を締結した。理工学や医歯学など、互いの得意分野を掛け合わせた先端研究を展開し、政府が年数百億円を支援する「国際卓越研究大学」の認定獲得も目指す。
2022.10.14 ●河野デジタル相は13日の記者会見で、2024年秋に現行の健康保険証の廃止を目指す方針を表明した。マイナンバーカードを保険証代わりに使う「マイナ保険証」に一本化する。医療機関の受診に欠かせない保険証の廃止を通じ、マイナンバーカード取得を事実上義務化する。
2022.10.14 ●国連総会は12日の緊急特別会合で、ロシアと親露派がウクライナ東・南部4州で、「住民投票」を強行して一方的に併合を宣言したことを違法と非難し、無効だと宣言する決議を採択した。全193か国のうち143が賛成した。ウクライナ情勢を巡る総会決議は2月の侵略以降4回目で、最も多くの支持が集まった。
2022.10.13 ●中国共産党の重要会議・第19期中央委員会第7回総会(7中総会)は12日、第20回党大会で審議される党規約改正案などを承認して閉幕した。閉幕後に発表された総会声明は習近平総書記(国家主席)への忠誠表明を意味する「二つの確立」の重要性を強調した。異例の3期目政権発足が見込まれる16日開幕の党大会では、習氏のさらなる権威付けが行われる見通しが強まった。
2022.10.12 ●ウクライナ軍参謀本部などによると、ロシア軍は10日、ウクライナの首都キーウなど全土の20か所以上に80発以上のミサイル攻撃や無人機による空爆を行った。11日も西部リビウなどに28発を発射した。プーチン露大統領は「クリミア大橋」で8日に起きた爆発への「報復」と主張している。
2022.10.11 ●ウクライナの首都キーウ(キエフ)中心部を含む各地に対し、10日、ロシア軍のミサイル攻撃があった。ウクライナ非常事態庁は同日午後9時(日本時間11日午前3時)時点で、14人が死亡し、97人がけがをしたと発表した。ロシアのプーチン大統領は、ロシアとクリミア半島を結ぶ橋で8日にあった爆発に対する反撃だとし、さらなる報復攻撃の構えを見せた。
2022.10.10 ●政府は11日、新型コロナウイルス対策としての入国制限を大幅に緩和する。外国人の個人旅行客の入国を解禁し、現在1日5万人の入国者数上限も撤廃する。国内の観光需要喚起策「全国旅行支援」なども始め、コロナ禍からの経済再生に向けた「ウィズコロナ」の取り組みを加速する。
2022.10.09 ●SMBC日興証券による相場操縦事件を受け、金融庁は7日、同社に対して金融商品取引法に基づく一部業務停止命令と、内部管理態勢の強化を求める業務改善命令を出した。まとまった株式を投資家に売却する「ブロックオファー取引」を3か月禁止する。親会社の三井住友フィナンシャルグループ(FG)には、SMBC日興に対する監督強化を求める改善措置命令を出した。
2022.10.08 ●ノルウエーのノーベル賞委員会は7日、2022年のノーベル平和賞をウクライナの人権団体「市民自由センター」、ロシアの人権団体「メモリアル」、ベラルーシの人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏(60)の2団体1個人に授与すると発表した。ロシアのウクライナ侵略が続く中、権威主義国家の弾圧や戦争犯罪に果敢に立ち向かう姿勢が評価された。
2022.10.07 ●北朝鮮が弾道ミサイルの度重なる発射で軍事的な挑発を強めている。国連安全保障理事会は中国とロシアの反対で新たな対策を打ち出せず、機能不全を露呈した。日韓首脳は6日、電話会談を行い、北朝鮮対応での連携を確認した。会合後、米欧など安保理理事国9か国と日韓の計11か国は4日の発射を非難する共同声明を発表した。
2022.10.06 ●ロシア政府は5日、プーチン大統領がウクライナの東・南部4州を一方的に併合する「条約」の批准書と関連法に署名したと発表した。ロシアは併合に関する全ての手続きを完了させたことになる。「自国領土」として支配を強める構えだ。一方、ウクライナ側は併合を認めず、反転攻勢をいっそう強めている。
2022.10.05 ●日韓両政府によると、北朝鮮が4日午前7時22分頃、北朝鮮の北部慈江道(チャカンド)・舞坪里(ムビョンリ)付近から、東方向に弾道ミサイル1発を発射した。青森県上空を通過し、太平洋上の日本の排他的経済水域外に落下した。飛行距離は過去最長の推定約4600㌖、最高高度は推定約1000㌖。平壌から約3400㌖離れた米領グアムを射程におさめる距離で、攻撃能力を誇示し、米国をけん制する狙いがあるとみられる。
2022.10.04 ●プロ野球・東京ヤクルトスワローズの村上宗隆(22)が3日、神宮球場で行われた横浜DeNAベイスターズ戦で、56号本塁打を放ち、1964年の王貞治(読売巨人軍)の55号を超え、日本選手のシーズン最多本塁打を更新した。さらに、打率3割1分8厘、56本塁打、134打点と、全てリーグトップの成績を残し、史上最年少での三冠王に輝いた。
2022.10.03 ●CD・DVDレンタル・書店「TSUTAYA」などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と三井住友フィナンシャルグループ(FG)がポイント業務を統合する。CCCの「Tポイント」と三井住友グループの「Vポイント」に代わる新たなブランドを作る。会員数は単純合算で計1億2200万人となり、国内最大級の「ポイント・決済経済圏」が誕生する。
2022.10.02 ●バイデン米政権は9月30日、ロシアによるウクライナ東・南部4州の一方的な併合宣言を非難し、対露経済制裁を拡大すると発表した、先進7か国(G7)の外相も追加制裁の意向を表明し、ロシアと欧米との対立は一層深まった。
2022.10.01 ●ロシアのプーチン大統領は30日、モスクワの大統領府で、ウクライナ東・南部4州の親露派トップらを集めて演説し、4州の一方的な併合を宣言した。その後、トップらと4州を併合する「条約」に調印した。2月に始まったロシアのウクライナ侵略は、4州を自国領土として既成事実化を図るロシアに対しウクライナが領土奪還を加速させるという新たな段階に入った。