2022.02.28 ●米欧は26日、ウクライナに侵攻したロシアへの追加制裁として、世界最大級の国際決済網である国際銀行間通信協会(SWIFT、本部・ベルギー)からロシアの金融機関を排除する方針を発表した。SWIFTからの排除は最も厳しい経済制裁とされており、プーチン政権は大きな打撃を受けそうだ。
2022.02.27 ●ロシアいよるウクライナ侵攻で、両国の軍部隊は26日、首都キエフを巡る激しい攻防戦を繰り広げた。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、米国と英国、カナダが25日、プーチン大統領を標的とした制裁に踏み切った。3か国にある資産が凍結され、取引が原則禁止される。24日に同様の措置を決めた欧州連合(EU)に続く動きだ。日本政府も26日の持ち回り閣議で、ロシアのウクライナ侵攻に対する経済制裁を了解。
2022.02.26 ●英BBCなどは25日、ロシア軍の地上部隊がウクライナの首都キエフに入ったと伝えた。ウクライナ軍との戦闘の激化は必至だ。24日の露軍による全面侵攻開始から2日目で、ウクライナは首都陥落の危機を迎えた。ロシアのミサイル攻撃は民間施設にも及び、人的被害の拡大が懸念される。
2022.02.25 ●ロシアのプーチン大統領は24日午前6時(日本時間24日正午)頃、露国営テレビを通じて緊急演説し、ウクライナで「軍の特殊作戦を実施する」と表明した。露軍は直後からウクライナ各地へ攻撃を始め、米欧は全面的な侵攻を強く非難している。
2022.02.24 ●ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部で親露派武装集団が実効支配する地域を独立国として一方的に承認し、派兵も指示したことを、米国のバイデン大統領は22日、「侵攻の始まりだ」と強く非難した。米欧と日本は足並みをそろえ、対露経済制裁を打ち出した。プーチン氏は強硬姿勢を崩していない。
2022.02.23 ●ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ東部の親露派武装集団が実効支配する地域を独立国として一方的に承認する大統領令に署名した。国防省に「平和維持」名目で派兵を指示し、この地域での軍事基地建設を可能にする協定にも署名した。すでに部隊が親露派支配地域に入り始めたとの情報もある。米政府高官は22日、「侵攻の始まり」との認識を示した。
2022.02.22 ●政府の2022年度予算案は21日の衆院予算委員会で自民、公明両党に加え、野党・国民民主党の賛成多数で可決された。国民は、岸田首相がガソリン価格高騰対策としてトリガー条項の発動も検討すると表明したことを評価し、異例の賛成に回った。一般会計の総額は前年度当初比で0.9%増の107兆5964億円で過去最大。
2022.02.21 ●北京冬季五輪は最終日の20日、北京市の国家体育場「鳥の巣」で閉会式が行われ、91か国・地域から約2900選手が参加した大会は、7競技109種目の熱戦に幕を下ろした。総勢262人(うち選手124人)の日本選手団は金3、銀6、銅9の計18個のメダルを獲得し、冬季では過去最多だった平昌大会の13個を大きく上回った。2026年の次回大会は、イタリアのミラノとコルティナダンペッツォで開催される。
2022.02.20 ●米国のバイデン大統領は18日、ロシアによる軍事侵攻の懸念が強まるウクライナ情勢について記者会見し、「現時点でプーチン露大統領は(侵攻を)決断したと確信している」と語った。「露軍がこの1週間から数日間の間にウクライナを攻撃すると信じる理由がある」と述べ、首都キエフも標的になるとの見方を示した。
2022.02.19 ●自民党の総合エネルギー戦略調査会などは18日、ガソリン価格を抑制するための補助金の上限額を現在の1㍑あたり5円から、25円以上へ引き上げることを求める緊急提言を政府に提出した。ウクライナ情勢などを受けた原油価格の高止まりで、現状の制度では価格を十分に抑制できない状況となっている。提言を受け、政府は上限額の引き上げに向けて本格的な検討に入った。
2022.02.18 ●北京冬季五輪第14日の17日、スピードスケート女子1000㍍で高木美帆(27)(日体大職員)が1分13秒19の五輪新記録で金メダルを獲得した。前回平昌大会の団体追い抜きに続く自身2個目の金で、今大会では1500㍍、500㍍、団体追い抜きの銀に続き4個目、通算で7個目のメダルで、夏冬を通じた日本女子の最多記録を自ら塗り替えた。
2022.02.17 ●新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の助言機関は16日、「全国の新規感染者数は減少の動きが見られる」との見解をまとめた。感染者が急増した1月以降で初めて減少傾向に転じた。一方、重症者数や死亡者数の増加は続いており、当面は、多くの地域で医療提供体制の逼迫が続く可能性があるとした。
2022.02.16 ●ロシア国防省は15日、ウクライナ周辺に集結させている部隊の一部が演習を終え、所属する駐屯地に帰還を始めると発表した。一方、米CBSニュースは14日、露軍部隊の一部がウクライナへの侵攻に向け「攻撃態勢」に移り始めたと伝えており、ウクライナ情勢の緊張緩和が進むかどうかは予断を許さない。
2022.02.15 ●スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、フィギアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手(15)のドーピング問題に関し、国際オリンピック委員会(IOC)などの訴えを退け、北京冬季五輪への参加継続を認める裁定を下した。DASは、同選手が世界反ドーピング機関(WADA)の規定で「要保護者」とされる16歳未満で、より軽い処罰の対象となり得ることなどを勘案したと裁定の理由を示した。
2022.02.14 ●ロシア軍の侵攻が懸念されるウクライナ情勢が緊迫の度合いを増している。ジェイク・サリバン米国家安全保障担当大統領補佐官は11日、侵攻の可能性が「極めて明確にある」と強調した。米国務省は12日、在ウクライナ大使館職員の大部分の国外退避を決めたと発表した。領事業務は13日から停止する。また、米国防総省は12日、ウクライナ軍の訓練に従事していた米兵160人の国外退避を決めたと発表した。
2022.02.13 ●将棋の第71期王将戦七番勝負の第4局が11日から東京都立川市で行われ、12日夜、挑戦者の藤井聡太竜王(19)(王位、叡王、棋聖)が王将4連覇を目指す渡辺明名人(37)(棋王)に114手で勝ち、4連勝でタイトルを奪取した。19歳6か月の藤井竜王は、史上初めて10代での五冠を成し遂げた。
2022.02.12 ●国内の新型コロナウイルス感染者の死者が11日、累計で2万人を超えた。今回の第6波では1日の死者数も連日、過去最多を更新している。主流となるオミクロン株は従来株と比較して致死率が低いとされているが、感染者の絶対数が多いのが要因だ。死者の7割が80歳以上の高齢者で、腎臓や呼吸器などの持病を悪化させて亡くなる事例も目立つ。
2022.02.11 ●厚生労働省は10日、新型コロナウイルスワクチンの5~11歳の子供への接種を、無料で受けられる「臨時接種」に位置付けることを正式に決めた。新たな変異株「オミクロン株」に対する子供の発症予防効果などのデータが不十分なことから、接種を受けるように努めることを保護者らに求める「努力義務」の適用は見送った。
2022.02.10 ●日本政策金融公庫の融資を巡る貸金業法違反事件で、公庫全体の2割にあたる34支店が、元公明党衆院議員の遠山清彦・元財務副大臣側が仲介した企業や個人に対する融資業務を担当し、計37億円超を融資していたことがわかった。東京地検特捜部は、融資の手続きが国会議員の紹介を想定したマニュアルに沿って進められていたことから、公庫内部で遠山被告らの議員案件について組織的な優遇が行われていたとみている。
2022.02.09 ●台湾の行政院(内閣)は8日、2011年の東京電力福島第一原子力発電所の事故後に続けてきた福島、茨城、千葉、栃木、群馬の5県産食料の輸入禁止措置を2月下旬にも解除すると発表した。蔡英文政権には、対日関係の懸案である禁輸問題を解決し、環太平洋経済連携協定(TPP)加盟で日本の支援を得る狙いがある。
2022.02.08 ●塩野義製薬は7日、開発中の新型コロナウイルス感染症の経口薬(飲み薬)について、来週にも厚生労働省に製造販売の承認を申請する方針を明らかにした。承認されれば、国内の製薬会社では初のコロナの飲み薬となる。すでに生産を始めており、3月までに100万人分を確保し、4月以降は年間1000万人分以上が生産できる体制を整える。
2022.02.07 ●政府は、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、1日100万回の目標を掲げる方針を固めた。数値目標の明示を避けてきた姿勢を転換する。岸田首相が7日にも目標達成に向け、関係閣僚に加速化を支持する予定だ。
2022.02.06 ●中国・北京で4日に行われた北京冬季五輪の開会式で、中国が聖火リレーの最終走者の一人に選んだのは少数民族ウイグル族の女性選手だった。中国政府によるウイグル族らへの人権侵害を指摘して米国などが「外交ボイコット」を表明する中での起用に、海外在住のウイグル族は反発している。
2022.02.05 ●第24回冬季五輪北京大会は4日、開幕した。アジアでの冬季五輪は1972年札幌、98年長野、2018年平昌(韓国)に続いて4度目で、東アジアでの五輪開催は、昨夏の東京大会を含めて3大会連続となる。平昌大会とほぼ同じ91か国・地域から約2900選手が参加し、20日までの17日間で7競技109種目が行われる。
2022.02.04 ●米国のバイデン大統領は3日、シリア北西部での米軍の特殊作戦部隊の急襲作戦により、イスラム過激派組織「イスラム国」の指導者アブイブラヒム・ハシミ・クラシ容疑者が死亡したと発表した。米政府高官などによると、今回の作戦はトルコ国境に近いイドリブ県で、約2時間わたり行われた。容疑者は3階建て民家の3階部分に潜んでおり、米軍の作戦実行中に、家族を巻き込んで自爆したという。
2022.02.03 ●緊迫するウクライナ情勢を巡り、米国のバイデン大統領は2日、米軍の欧州への増派を正式に決定した。国防総省は同日、米本土から部隊約2000人をポーランドとドイツに派遣するとともに、ドイツに派遣されている米軍部隊のうち約1000人をルーマニアに展開させると明らかにした。国防総省は北大西洋条約機構が即応部隊の出動を決めた場合に備え、米兵約8500人に対し、欧州派遣に向けた準備態勢に入るよう命じている。
2022.02.02 ●元東京都知事で、運輸相などを歴任した作家の石原慎太郎(いしはら・しんたろう)氏が1日、死去した。89歳だった。1932年、神戸市生まれ。弟は俳優の石原裕次郎さん(故人)。一橋大在学中、戦後育ちの若者の奔放な姿を描いた小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞した。
2022.02.01 ●全国の公立小中高校などで2021年度、欠員が生じる「教員不足」が2558人に上ったことが31日、文部科学省の初めての実態調査でわかった。1897校で欠員が生じ、一部の小学校では担任を置けず、中高では授業が行えないなどの影響が出ていた。一方、21年度採用の小学校教員試験の倍率は過去最低の2.6倍となり、なり手不足も深刻な状態となっている。